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公開:2026年10月24日 更新:2026年10月30日

大量の古銭・硬貨が出てきたら|仕分けの手順と、売る・銀行・処分の選び方

大量の古銭・硬貨が出てきたら|仕分けの手順と、売る・銀行・処分の選び方

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実家の片付けや遺品整理で、箱や缶、瓶いっぱいの古銭や硬貨が出てきたことはありませんか。

重くて運べず、中身が使える硬貨なのか、古銭なのかも分からないまま、手が止まっているかもしれません。

この記事では、日本銀行・造幣局・日本郵便などの公式資料と、ヤフオクの落札実績をもとに、大量の古銭・硬貨を大まかに仕分ける手順と、売る・銀行に持ち込む・処分するときの選び方を整理します。

この記事の要点

・細かく選別する必要はありません。「今も使える硬貨」「記念貨幣」「通用しなくなった貨幣」「外国の貨幣」「分からないもの」の5つに、大まかに分けます。

・銀行の窓口に持ち込むと、旧貨や記念貨幣には、大量硬貨の手数料とは別の料金がかかる銀行があります。

・自分で運べない量なら、出張買取の見積もりも選べます。ゆうパックで送れるのは、25kgまでです。

まず、重さを確かめます

硬貨は、枚数が増えると重くなります。造幣局の公式データをもとに、枚数ごとの重さを計算しました。

硬貨 量目(1枚) 100枚 1,000枚
1円 1g 100g 1kg
5円 3.75g 375g 3.75kg
10円 4.5g 450g 4.5kg
50円 4g 400g 4kg
100円 4.8g 480g 4.8kg
500円 7.1g 710g 7.1kg

出典:造幣局「現在製造している貨幣」(2026年10月24日確認)。重さは、枚数に量目をかけた計算値です。

たとえば、500円玉が3,500枚あると、中身だけで約24.9kgです。ゆうパックは、3辺の合計が170cm以下、重さ25kgまでが対象です(日本郵便)。25kgを超える場合は、重量ゆうパックの対象になります。

缶や瓶に入ったまま、重さの見当がつかないときは、体重計に乗って、持った状態と持たない状態の差で量ると、おおよその重さが分かります。

大まかに5つに分けます

細かく選別すると、時間がかかります。まずは、次の5つに分けてみてください。

分け方 例 行き先の目安
① 今も使える硬貨 現行の硬貨、旧デザインの500円・100円・50円・10円・5円 額面で使う。または金融機関の窓口(枚数が多いと手数料)
② 記念貨幣 記念の500円・千円銀貨・金貨など 額面で使える。素材が金・銀のものなどで、額面を上回る落札例があるため、査定で確認する
③ 通用しなくなった貨幣 1円未満の貨幣(銭・厘)、通用力を失った銀行券 通貨としては使えない。種類と状態で値段がつくか、査定で確認する
④ 外国の貨幣 旅行のお土産のコインなど 国内で売る方法は、次の記事で整理している
⑤ 分からないもの 種類が判断できないもの 分けずに、そのまま査定に出す

日本銀行は、現在発行されていない500円・100円・50円・10円・5円の貨幣を、有効な貨幣として掲載しています。記念貨幣も、通常の貨幣と同様に使えます。

記念貨幣も、通常の貨幣と同様に、使用することができます。ただし、記念貨幣は、いろいろな素材で作られていたり、大きさが異なったりするため、自動販売機などでは使えないことがあります。記念貨幣は、日本銀行や金融機関の窓口で通常の貨幣と引き換えることができます。

出典:日本銀行「教えて!にちぎん」記念貨幣は実際に使うことができますか?

迷ったものは、⑤に入れてください。

記念貨幣の落札相場は、次の記事で整理しています。

お札は、日本銀行によると、すでに発行されなくなった銀行券を含め、25種類が現在も有効です。お札については、次の記事で整理しています。

③の通用しなくなった貨幣について、日本銀行は、1円未満の貨幣や紙幣は、1953年(昭和28年)12月31日限りで通用力を失ったと案内しています。銀行券も、これまでに発行された56種類のうち、31種類が通用力を失っています。詳しくは、次の記事で整理しています。

洗ったり磨いたりするのは、仕分けの段階では避けてください。注意点は、次の記事でまとめています。

①の「今も使える硬貨」を銀行に持ち込む場合

①は、額面で使えます。枚数が多いと、銀行の窓口で手数料がかかります。各行の公式ページ(2026年10月24日確認)では、窓口で硬貨を入金・振り込みする場合の、大量硬貨の手数料は、次のとおりです。

  • ゆうちょ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行は、100枚まで無料です
  • 101〜500枚は、550円です(税込)。以降は、枚数に応じて加算されます

ただし、各行のページの更新日が古いものがあります。両替やATMの料金は、別の体系になっている銀行があります(三菱UFJ銀行は、ATMでの取引を大量硬貨の手数料の対象外としています)。持ち込む前に、各行の公式ページで最新を確認してください。

注意したいのは、旧貨や記念貨幣には、大量硬貨の手数料とは別の料金がかかる銀行があることです。

銀行 旧貨・記念貨幣の取扱手数料(税込) 備考
三菱UFJ銀行 100枚まで770円、101〜200枚で1,540円。以降は100枚ごとに770円を加算 2025年4月28日開始。現金入金・現金振込が対象
三井住友銀行 100枚まで990円、101枚以上は1,980円〜。100枚ごとに990円を加算 旧紙幣・旧硬貨・記念貨幣の両替や振込は取り扱っていません
みずほ銀行 100枚まで990円。以降は100枚ごとに990円を加算 2025年7月1日新設。入金・両替・振込が対象
ゆうちょ銀行 硬貨取扱料金に、旧貨・記念貨幣の別料金の記載はありません 窓口では、記念硬貨も枚数に数えます

出典:各行の公式サイト(三菱UFJ銀行「その他手数料」、三井住友銀行「現金整理手数料」、みずほ銀行「旧券・旧貨・記念貨取扱手数料の新設について」、ゆうちょ銀行「硬貨取扱料金」)。りそな銀行など、ほかの金融機関は、各行の公式サイトで確認してください。

旧貨や記念貨幣を、先に銀行へ持ち込むと、手数料が額面を上回る場合があります。②と③は、先に査定で確認してから決めると安心です。

手数料の詳しい説明は、次の記事にあります。

売るなら、出張買取と宅配買取のどちらが向くか

②③⑤を売るときは、次のような方法があります。

方法 向く場面 注意すること
出張買取 自分で運べない量。箱や缶のまま、現地で見てほしいとき 自宅に人が来る。日時の調整が必要
宅配買取 近くに店舗がない。25kg以内に収まる量 梱包と発送の手間がかかる。25kgを超え30kg以下は、重量ゆうパックの対象になる

ゆうパックの補償は、最高30万円までです(日本郵便)。価値の高いものが混ざっているかもしれないときは、あらかじめ補償の範囲を確認してください。

宅配で送るときの梱包や、現金書留が必要なケースは、次の記事で整理しています。日本郵便は、現金書留で扱う現金を、日本国内で強制通用力を有する紙幣および貨幣とし、外国紙幣、外国貨幣、古銭は含まれないと案内しています。今も使える硬貨(①)を送るときは、先に次の記事で確認してください。

売り先を比べるときは、次の記事が参考になります。

買取業者に出すときに、伝えること

大量の場合、見積もりでは、次の点を伝えると、話が早く進みます。

  • おおよその総重量(上の表で計算した重さ)
  • 内訳(①今も使える硬貨と、②〜⑤の割合)
  • 種類(お札、外国の貨幣、記念貨幣、金貨・銀貨があるかどうか)
  • 保管の状態(箱やケースの有無、汚れ。洗っていないこと)
  • 写真(全体と、気になる数点)

古物商が買い取るときは、古物営業法により、相手方の住所・氏名・職業・年齢の確認が必要です(第15条)。警視庁の資料では、買い受ける物品の総額が1万円未満の場合は、確認義務と帳簿への記載などが、原則として免除されています。身分証を用意しておくと、手続きがスムーズです。

買取業者一覧で、各社の特徴や、対応している買取方法(出張・宅配・店頭)を比べられます。複数の業者で見積もりを取って比べておくと、金額の違いを確認してから決められます。

まとめ売りの落札は、重さあたりの金額が大きくばらつきます

中身が分からないまま、フリマやオークションで、重さでまとめて出すこともできます。ヤフオクの落札実績(2026年4月27日〜10月24日)を、重量あたりに直してみました。

区分(タイトルから判別) 件数 落札の中央値(1kgあたり)
国内の古銭(旧貨幣・穴銭・近代貨幣、未選別を含む) 683件 約1,935円
外国の貨幣のみ 636件 約2,522円
日本と外国の混在 271件 約2,918円

出典:ヤフオク落札実績。タイトルにkgまたは300g以上のg表記があるものを対象に、現行硬貨のまとめ売り・切手・ミントセットを除きました。「約5kg以上」のように下限だけを示す出品は、5.0kgで計算しているため、1kgあたりの金額は高めに出ています。分類は、タイトルの語による機械判定です。落札額が1円の出品は除いています。送料と手数料は含みません。

国内の古銭(683件)の落札額の中央値は8,000円、重量の中央値は3.8kgでした。重量あたりの金額の四分位(下から4分の1〜4分の3)は、約1,250〜3,500円です。最大は1kgあたり約47,000円で、中身によって大きく変わります。

重量帯別の中央値は、次のとおりです(国内の古銭)。

重量帯 件数 落札の中央値(1kgあたり)
2kg未満 139件 約2,900円
2〜5kg 268件 約2,008円
5〜10kg 197件 約1,507円
10kg以上 79件 約1,452円

これは、まとめ売りの出品への落札価格で、買取業者の買取価格ではありません。売るときの手間や手数料も、別にかかります。

ヤフオクやメルカリで売るときのルールと手数料は、次の記事で整理しています。

処分するときに知っておきたいこと

貨幣損傷等取締法は、次のように定めています。

貨幣は、これを損傷し又は鋳つぶしてはならない。

違反した場合は、1年以下の拘禁刑または20万円以下の罰金に処せられます。出典:e-Gov法令検索「貨幣損傷等取締法」

条文には、古銭が対象に含まれるかどうかの記載はありません。曲げる、削る、溶かすといった加工は、避けてください。

今も使える硬貨(①)は、額面で使えます。捨てる前に、次の記事も参考にしてください。

まとめ

  • 大量の硬貨は、まず重さを計算します(500円玉は1,000枚で7.1kg)
  • 「今も使える硬貨」「記念貨幣」「通用しなくなった貨幣」「外国の貨幣」「分からないもの」に、大まかに分けます
  • 銀行の窓口は、大量硬貨で100枚まで無料の銀行が多い一方、旧貨や記念貨幣には別料金がかかる銀行があります
  • 自分で運べない量なら出張買取、25kg以内なら宅配買取(ゆうパック)も選べます
  • 買取に出すときは、総重量・内訳・種類・状態・写真を伝えると、話が早く進みます

よくある質問

Q. 大量の古銭は、洗ってから売るべきですか?

A. 仕分けの段階では、洗ったり磨いたりしないでください。洗う前に、洗い方の記事で注意点を確認してください。

Q. 大量の硬貨を銀行に持ち込むと、手数料はかかりますか?

A. ゆうちょ銀行・三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行の窓口では、大量の硬貨を入金・振り込みする場合、100枚まで無料で、101〜500枚は550円です(2026年10月24日確認、税込)。旧貨や記念貨幣には、三菱UFJ銀行が770円、三井住友銀行とみずほ銀行が990円(100枚まで)の別料金がかかります。

Q. 大量の古銭は、何kgまで宅配で送れますか?

A. ゆうパックは、重さ25kgまで、3辺の合計が170cm以下です。25kgを超え30kg以下は、重量ゆうパックの対象です(日本郵便)。

Q. 買取のとき、本人確認は必要ですか?

A. 古物商は、買い取るときに、相手方の住所・氏名・職業・年齢を確認する必要があります(古物営業法第15条)。警視庁の資料では、買い受ける物品の総額が1万円未満の場合は、原則として免除されています。

Q. 大量の古銭は、捨ててもよいですか?

A. 貨幣は、損傷したり鋳つぶしたりしてはならないと、貨幣損傷等取締法が定めています。今も使える硬貨は額面で使えるため、捨てる前に確認してください。

Q. 大量の古銭を、フリマに出せますか?

A. 出品できるものと、できないものがあります。メルカリは、現在有効な記念貨幣の出品を禁止しています。ヤフオクの落札を重さで見ると、国内古銭の中央値は1kgあたり約1,935円でした。詳しくは、メルカリ・ヤフオクの記事を確認してください。

執筆者: 古銭場

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