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公開:2026年10月17日 更新:2026年10月30日

記念硬貨は銀行で換える?売る?2025年の手数料新設と素材別の判断基準

記念硬貨は銀行で換える?売る?2025年の手数料新設と素材別の判断基準

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引き出しの奥から出てきた記念硬貨を、「銀行で両替して、現金に換金してしまおう」と考えていませんか。

ところが、2025年に、3つの大手銀行が、記念貨幣の取扱手数料を新設しました。口座に入金するだけで、数百円〜1,000円ほどの手数料がかかる場合があります。額面500円の記念硬貨1枚なら、手数料のほうが高くなります。

この記事では、各行の公式情報と、ヤフオクの落札実績をもとに、記念硬貨を銀行で換えるべきか、売るべきかの判断基準を、素材別にまとめます。

この記事の要点

・三菱UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行は、2025年に記念貨幣の取扱手数料を新設しました。100枚まで770円〜990円(税込)です。

・ゆうちょ銀行の窓口は、硬貨100枚まで無料です。ただし、記念硬貨も枚数の算定対象です。

・ヤフオクの落札実績では、白銅貨などの500円記念硬貨は600〜700円前後ですが、銀貨や金貨は、額面を大きく上回る例があります。

記念硬貨は、額面どおり使えます

財務省は、記念貨幣について、次のように案内しています。

記念貨幣は、「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」において、貨幣として定められているため、全て通常の貨幣と同じように使用することができます。

ただし、記念貨幣はいろいろな素材で作られていたり、大きさが異なったりするため、自動販売機などでは使えないことがあります。財務省は、使う場合は、銀行などの金融機関の窓口で通常の貨幣と引き換えるよう案内しています。

出典:財務省 よくあるご質問「過去に発行された記念貨幣は、現在でもお金として使えますか」

しかし、この「金融機関の窓口での引き換え」には、現在は手数料がかかる銀行があります。

記念硬貨を銀行で両替・交換すると、手数料がかかる銀行があります

各行の公式サイトで確認できた、記念硬貨の手数料は、次のとおりです(2026年10月17日確認)。

銀行 新設・改定 対象となる取引 手数料(税込)
三菱UFJ銀行 2025年4月28日 現金入金、現金振込 100枚まで770円。以降、100枚ごとに770円を加算
みずほ銀行 2025年7月1日 入金取引、両替取引、振込取引 100枚まで990円。以降、100枚ごとに990円を加算
三井住友銀行 2025年10月1日 口座入金(両替・振込は取扱なし) 100枚まで990円。101枚以上は1,980円〜(100枚ごとに990円を加算)
ゆうちょ銀行 2024年4月1日(硬貨取扱料金の改定) 窓口での預け入れや払込みなど 1〜100枚は無料。101〜500枚は550円。501〜1,000枚は1,100円。以降、500枚ごとに550円を加算

出典:各行の公式サイト(三菱UFJ銀行「その他手数料」、みずほ銀行「旧券・旧貨・記念貨取扱手数料の新設について」、三井住友銀行「現金整理手数料について」、ゆうちょ銀行「硬貨取扱料金改定のお知らせ」)

三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行の3行は、手数料の対象となる「記念貨幣」を、財務省の公式サイトの「記念貨幣一覧」に載っている貨幣としています。「旧券・旧貨」(日本銀行の「現在発行されていないが有効な銀行券・貨幣」)も、手数料の対象です。各行は、現在流通している通常の貨幣(昭和57年以降の500円玉など)を、対象外としています。

手数料が、額面を上回る場合があります

たとえば、額面500円の記念硬貨を1枚、三菱UFJ銀行の口座に入金する場合を考えます。

項目 金額
額面 500円
旧券・旧貨・記念貨取扱手数料(100枚まで) 770円

手数料が、額面を上回ります。みずほ銀行と三井住友銀行は、100枚まで990円です。各行とも、硬貨を数えたあとに入金をやめた場合や、金額を変更した場合も、手数料がかかるとしています。

一方、ゆうちょ銀行は、窓口で100枚まで無料です。ただし、ゆうちょ銀行は、「汚損硬貨および記念硬貨も算定対象です」と案内しています。記念硬貨も、枚数に数えて、料金が決まります。

りそな銀行などの、ほかの金融機関の扱いは、各行の公式サイトで確認してください。手数料の条件は、改定されることがあります。

日本銀行でも、記念硬貨を交換できます

日本銀行は、損傷したお金のほかに、「流通に不便なお金(例えば、既に発行を停止している肖像が聖徳太子の一万円券や記念貨など)についても、引換えを行います」と案内しています。

  • 引換えは、日本銀行の本店と、すべての支店で受け付けています
  • 受付時間は、月〜金の9:00〜15:00です(休日と12月31日〜1月3日を除く)
  • 事前の予約をお願いしています。郵送では、受け付けていません

予約の方法など、日本銀行での手続きは、次の記事でまとめています。

記念硬貨を換金するなら、売った場合はいくらになるか

銀行で換えるよりも、売ったほうが得になるかどうかは、素材によって大きく変わります。ヤフオクの過去180日の落札実績(2026年10月17日確認)から、代表的な記念硬貨の例を挙げます。鑑定済み・まとめ売り・複数枚の出品を除いた、バラの落札価格です。

素材・額面 例(発行年) 額面 落札価格の中央値 額面との比
白銅貨・ニッケル黄銅貨・バイカラー・クラッド貨など(500円) 多くの500円記念硬貨 500円 600〜700円前後 約1.2〜1.4倍
銀貨(1,000円) 東京オリンピック記念(昭和39年) 1,000円 4,600円 約4.6倍
銀貨(5,000円) 長野オリンピック記念(平成9・10年) 5,000円 5,500円 約1.1倍
銀貨(10,000円) 天皇陛下御在位60年記念(昭和61年) 10,000円 11,000円 約1.1倍
金貨(50,000円) 皇太子殿下御成婚記念(平成5年) 50,000円 427,508円 約8.6倍
金貨(100,000円) 天皇陛下御在位60年記念(昭和61年) 100,000円 457,000円 約4.6倍
金貨(100,000円) 天皇陛下御即位記念(平成2年) 100,000円 736,500円 約7.4倍

500円記念硬貨の詳しい価格は、次の記事でまとめています。

金貨は、金の価格に連動しています

財務省の記念貨幣一覧によると、これらの金貨の素材は純金です。量目は、御成婚記念が18.0g、御在位60年記念が20.0g、御即位記念が30.0gです。

田中貴金属工業の公表価格(2026年10月16日17時時点)では、金の店頭小売価格(税込)は、1gあたり23,667円です。これで計算した、純金の量の価値は、次のとおりです。

金貨 量目 金の価値(1gあたり23,667円で計算) ヤフオクの落札価格の中央値
皇太子殿下御成婚記念5万円金貨 18.0g 約426,000円 427,508円
天皇陛下御在位60年記念10万円金貨 20.0g 約473,000円 457,000円
天皇陛下御即位記念10万円金貨 30.0g 約710,000円 736,500円

落札価格は、金の価値に近い水準でした。これは、田中貴金属の「店頭小売価格」で計算した参考値で、買取業者の買取価格とは別のものです。金の価格は、日々変わります。サイトの地金計算ツールでも、重さと品位から、地金としての参考価値を計算できます。

買取業者は、記念硬貨をどう扱っているか

買取業者の公式サイトにも、記念硬貨の扱いが書かれています。

  • 家宝は、「一部の記念硬貨は額面より高く買取しております。しかし、発行枚数が多い硬貨・素材が金、銀以外の素材については額面の価値そのままとなるためお買取不可とさせていただきます」と案内しています
  • おたからやは、昭和39年銘の100円白銅貨について、「広く流通したため単体での高額査定は難しいですが、コレクションとしての根強い需要がございます」と案内しています
  • 福ちゃんは、「専用ケースや鑑定書などがある場合は査定時に全て提出していただくことで買取価格のアップが期待できます」と案内しています

会社によって、買い取る記念硬貨の範囲は異なります。

素材別の判断の目安

ここまでの内容を、素材別にまとめます。

素材・額面 銀行で換える 売る
白銅貨・ニッケル黄銅貨・バイカラー・クラッド貨など(500円・100円) 大手3行は、手数料が額面を上回る場合がある。ゆうちょ銀行の窓口は、100枚まで無料 ヤフオクで600〜700円前後。ヤフオクは落札額の10%が手数料。メルカリでは、現在有効な記念貨幣の出品が禁止されている
銀貨(1,000円〜10,000円) 額面で換えると、落札価格との差の分だけ、受け取る金額が少なくなる場合がある 額面を上回る落札例がある。買取業者に、査定を依頼できる
金貨(5万円・10万円) 額面で換えると、金の価値との差が大きい 金の価値に近い水準で落札されている。買取業者に、査定を依頼できる

メルカリの出品ルールや、ヤフオクの手数料は、次の記事でまとめています。

売る前に確認したいこと

記念硬貨の買取に対応する業者は、記念硬貨の買取業者から探せます。

記念硬貨の買取価格を、複数社で比べたい方へ

銀貨や金貨は、会社によって、査定額が異なります。複数社の査定を比べておくと、判断しやすくなります。

一括見積もりを依頼する/買取業者一覧を見る

まとめ

  • 三菱UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行は、記念貨幣の取扱手数料を新設しました。100枚まで770円〜990円(税込)です
  • ゆうちょ銀行の窓口は、100枚まで無料です。記念硬貨も枚数の算定対象です
  • 白銅貨などの500円記念硬貨は、売っても額面に近い水準です
  • 銀貨・金貨は、額面を大きく上回る落札例があります。金貨は、金の価値に近い水準でした
  • 日本銀行でも、記念貨などの引換えを行っています。予約が必要で、郵送は受け付けていません

よくある質問

Q. 記念硬貨を銀行で両替・交換すると、手数料はかかりますか?

A. 三菱UFJ銀行は100枚まで770円、みずほ銀行と三井住友銀行は100枚まで990円(いずれも税込)です。ゆうちょ銀行の窓口は、100枚まで無料です。

Q. ゆうちょ銀行は、何枚まで無料ですか?

A. 窓口での硬貨取扱料金は、1〜100枚まで無料です(2024年4月1日改定)。記念硬貨も、枚数の算定対象です。

Q. 日本銀行で、記念硬貨を交換・換金できますか?

A. 日本銀行は、流通に不便なお金(記念貨など)の引換えを行っています。事前の予約をお願いしていて、郵送は受け付けていません。

Q. 記念硬貨は、高く売れますか?

A. 素材によって異なります。白銅貨などの500円記念硬貨は600〜700円前後、銀貨は額面の約1.1〜4.6倍、金貨は金の価値に近い水準で落札されています(ヤフオク、2026年10月17日確認)。

Q. 500円記念硬貨は、銀行で換えられますか?

A. 三菱UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行では、手数料の対象です。1枚だけの入金でも、100枚まで770円〜990円かかります。

執筆者: 古銭場

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