公開:2026年10月18日 更新:2026年10月30日

古銭を宅配買取で送るときの梱包と送り方|レターパックは使える?補償・返送料も

古銭を宅配買取で送るときの梱包と送り方|レターパックは使える?補償・返送料も

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古銭を宅配買取に出したいけれど、「郵送で失くなったり、壊れたりしないか」が気になって申し込めずにいませんか。

宅配買取は、近くに古銭の買取店がなくても、家にいながら査定を受けられる方法です。一方で、古銭は一度送ってしまうと手元にありません。送り方を間違えると、補償が受けられない場合があります。

この記事では、日本郵便・ヤマト運輸の公式ルールと、古銭の買取業者が公開している発送案内をもとに、古銭を宅配買取で送るときの配送方法、梱包のしかた、送料と返送料の違いを整理します。

この記事の要点

・古銭は現金には当たらないので、現金書留にする必要はありません(日本郵便)。ただし、額面で使える現行通貨・記念硬貨は現金書留が必要です。

・レターパックとスマートレターは、現金や貴金属などの貴重品を送れません。補償もありません。

・ゆうパックと宅急便の補償は、1個につき30万円までです。ヤマト運輸は、一梱包の価格が30万円(税込)を超える荷物を送れないとしています。

・梱包が適当でなかったことが原因の損害は、賠償に応じてもらえない場合があります。

・返送料は業者によって違います。キャンセルでも無料の業者もあれば、着払い(お客様負担)の業者もあります。

古銭の送り方は「追跡」と「補償」で選びます

古銭の発送方法は、料金の安さだけで選ぶと、事故のときに補償がない場合があります。選ぶときの目安は、追跡ができるか、補償があるかの2つです。

古銭買取専門店のアンティーリンクは、発送方法ごとの送料・追跡・補償を、次の表にまとめています(送料は2026年7月時点)。

発送方法 送料 追跡 補償
スマートレター 210円 なし なし
こねこ便420 420円 あり 3,000円まで
レターパックライト 430円 あり なし
レターパックプラス 600円 あり なし
宅急便コンパクト 650円〜(別に専用BOX代70円) あり 3万円まで
ゆうパック 820円〜 あり 30万円まで
宅急便 790円〜 あり 30万円まで

出典:アンティーリンク「配送業者別発送方法と送料について」

アンティーリンクは、追跡サービスがないスマートレターについて、「高価な古銭の発送にはおすすめしません」としています。大切な古銭を安心して送りたいときは、追跡と補償がある宅急便コンパクト、ゆうパック、宅急便を案内しています。

日本郵便・ヤマト運輸の公式ルール

古銭は現金書留にしなくてもよい

日本郵便は、「古銭や外国通貨は現金には該当しないため、現金書留としていただく必要はありません」と案内しています。

現金書留の「現金」は、日本国内で強制通用力を持つ紙幣と貨幣を指します。外国紙幣、外国貨幣、古銭は含まれません。

ただし、今も額面どおりに使える現行の貨幣や記念硬貨を送る場合は、現金書留が必要です。アンティーリンクは、額面が有効な記念硬貨も現金あつかいになり、現金書留になると案内しています。古銭と一緒に現金が入っている場合は、荷物ごと現金書留になるとも書かれています。

現金書留の料金は、日本郵便の公式ページによると、郵便の基本料金に480円を加えた額です(損害要償額1万円まで)。1万円を超える分は5,000円ごとに11円が加わり、上限は50万円です。

記念硬貨を売るか銀行で換えるかで迷っているときは、次の記事で手数料と判断基準をまとめています。

金・銀の製品は「書留」が必要

日本郵便は、次のものを送るときは書留にする必要があると定めています。

  • 金、銀、白金およびこれらを主たる材料とする合金並びにこれらを用いた製品
  • ダイヤモンドなどの宝石およびこれらを用いた製品
  • 真珠およびこれを用いた製品

出典:日本郵便「書留としなければならない貴重品について」

金貨や銀貨を郵便で送るときの扱いは、差し出す前に郵便局の窓口で確認してください。書留を選ぶ場合、一般書留の料金は手紙の基本料金に480円を加えた額です。損害要償額は10万円までが含まれ、5万円ごとに23円が加わり、上限は500万円です。

レターパックとスマートレターは貴重品を送れない

日本郵便の公式ページには、次のように書かれています。

  • レターパック:「現金や貴金属などの貴重品」は、ご利用いただけない内容物。配送途中に事故があっても、損害賠償はいたしかねます
  • スマートレター:現金、貴金属等の貴重品は入れて送付できません。追跡サービスはありません。事故があっても損害賠償は行いません
  • ゆうパケット:現金・貴金属などの貴重品は送れません

銅貨や穴銭のように金・銀を使っていない古銭でも、レターパックには補償がありません。送った古銭の価値が高いときは、補償のある方法を選ぶ理由になります。

ゆうパックと宅急便の補償は30万円まで

日本郵便の公式ページには、ゆうパックの補償について次のように書かれています。

  • ゆうパックは、最高30万円までの損害賠償制度がある
  • 30万円を超える荷物の補償には、セキュリティサービスを利用する

セキュリティサービスは、ゆうパックに付けるオプションです。日本郵便の公式ページに記載されている条件は、次のとおりです。

  • 加算料金は420円
  • 申し出られる損害要償額は50万円まで(内容品の時価を超えて申し出ることはできません)
  • 郵便局の窓口または集荷で差し出す(コンビニや取扱店ではご利用できません)

一方、ヤマト運輸の宅急便は、責任限度額が1個につき30万円(税込)です。さらに、ヤマト運輸のよくあるご質問には、「1点ものなど代品のきかないものや高価なもの(一梱包の価格が30万円(税込)を超える荷物)は、送れません」と書かれています。

高額な古銭を1つの箱で送る場合は、箱の中身の合計金額が30万円を超えないかも確認してください。

古銭の配送で補償が受けられないケース

補償があっても、すべての事故で賠償されるわけではありません。日本郵便は、次の場合は賠償に応じかねることがあると案内しています。

  • 郵便物等の外部に破損の跡がなく、かつ、重量に変わりがないとき
  • 差し出される時点で郵便物等の外部に破損の跡があるとき
  • 損害が差出人または受取人の過失によって発生したとき(例:内容品の包装が適当でなかった)

出典:日本郵便「郵便物等の損害賠償制度」

梱包に不備があると、補償を受けられない場合があります。次の梱包のしかたも、念のため確認してください。

古銭の梱包のしかた

アンティーリンクは、郵送買取の梱包のコツとして、次の4点を挙げています。

1. ダンボールの上面と底面はガムテープでH字に留める

ダンボールの内側も、ガムテープで留めるよう案内しています。

2. コインは袋に入れて、口をしっかり閉じる

  • コインが隙間から落ちないよう、丈夫な袋に入れて口を閉じる
  • レジ袋のような薄い袋は、口を閉じても破れてしまうため、二重にする
  • 高額のコインは、表面に傷がつかないよう1枚ずつ個別の袋に入れる。エアキャップ(プチプチ)で包むとより安全
  • コインをテープで直接貼り付けて固定しない。粘着がコインに残り、買取金額が下がる恐れがある

3. 紙幣はシワと水濡れを防ぐ

  • クリアファイルやビニール袋に入れて水濡れを防ぐ
  • 厚紙やダンボール紙で挟んで補強する
  • 紙幣は少しのシワやヨレで買取金額が下がる恐れがある。梱包の不備で状態が下がると、事前に伝えた金額どおりに買い取れない場合がある

4. 新聞紙やチラシなどで箱の隙間を埋める

箱を軽く揺らして、中身が動かないことを確認します。隙間があると配送中の振動で古銭が傷むため、アンティーリンクは緩衝材で隙間を埋めるよう案内しています。

洗浄や研磨はしない

アンティーリンクは、汚れやサビがあっても買取していて、洗浄や研磨は不要だとしています。洗浄や研磨で価値が下がる場合もあるため、できるだけそのままの状態で送るよう案内しています。

洗浄で価値を下げた失敗例や、やってはいけない方法については、次の記事にまとめています。

宅配買取の箱に同梱するもの

古物営業法により、買取には本人確認が必要です。各社の案内では、次のものを箱に入れるよう求めています。

業者 箱に入れるもの
アンティーリンク 査定に出す古銭や紙幣、本人確認書類のコピー、名前・連絡先・振込先口座を書いたメモ
家宝 古銭などの品物、買取依頼書、身分証明書のコピー1点
グレーストレード LINEで品物の内容を連絡。初回は振込先と身分証の写真をLINEで連絡

アンティーリンクは、事前にLINEやメールで本人確認書類・名前・連絡先・振込先口座を伝えている場合は、古銭だけを入れればよいとしています。

買取の申し込み方や必要書類は、業者ごとに違います。送る前に、申し込み先の案内ページを確認してください。

古銭の送り状の品名は業者に確認する

家宝は、送り状の品名について、「コレクション」「メダル」「書類」(紙幣だけの場合)と記入することをおすすめしています。「古銭」「紙幣」などと記載すると、盗難の恐れや、配送を断られる可能性があるためと説明しています。

送り状の書き方には、業者ごとの案内があります。補償を付ける場合は、損害要償額は内容品の時価を超えない額で申し出ます。品名の書き方は、送る前に買取業者に確認してください。

古銭の宅配買取は送料と返送料が業者によって違います

古銭の宅配買取では、送料と、査定に納得できなかったときの返送料の扱いが、業者によって異なります。各社が公式ページに書いている内容は、次のとおりです。

業者 送料 キャンセル時の返送料 配送中の事故について
アンティーリンク 査定額の合計が1万円以上なら無料。1万円未満はお客様負担(着払いの場合は買取金額から差し引き) 無料(キャンセル料もなし) 配送会社の規定に基づく損害賠償制度がある。補償限度額は発送方法で異なるため、発送前に確認するよう案内
家宝 買取金額が1万円以上なら無料。1万円未満は買取金額から着払い送料を引いて振り込み 着払い(お客様負担) 配送中のトラブルについては責任を負いかねるため、梱包は厳重にするよう記載
福ちゃん 宅配キット(ダンボール・緩衝材など)は無料 着払い(お客様負担) 配送中の破損は一切保証しないと記載
グレーストレード 着払いで発送 — 配送中の破損を防ぐため、緩衝材で保護するよう案内

出典:各社公式サイト(調査日2026年10月17日)。「—」は、公式ページに記載がない項目です。

表のとおり、返送料と事故時の扱いは、業者によって大きく違います。次の点に注意してください。

  • 福ちゃんは配送中の破損を保証しないと書いています。送る前に、自分で補償付きの方法を選べるかを確認するのが安心です
  • 家宝は、追跡可能な運送保険が付加されているヤマト宅急便やゆうパックなどの利用をすすめています
  • アンティーリンクは、事前査定した金額でそのまま買い取ると案内しています。ただし、金や銀などの地金相場に連動する古銭は、荷物の到着日の相場で買取価格が決まります。査定日より相場が下がった場合は、送料が必要になることがあります

アンティーリンクは、毎月約500〜600件の郵送買取を受け付けていて、2026年9月現在、同社で把握している範囲では、配送中の紛失や破損は確認されていないとしています。

送る前に業者へ確認したい5つのこと

宅配買取に申し込む前に、次の5点を業者に確認しておくと安心です。

  1. 配送方法に指定があるか(着払いでよいか、ゆうパックと宅急便のどちらがよいか)
  2. 送料はいくらから無料になるか(査定額の合計が条件になる業者もあります)
  3. キャンセルしたときの返送料は誰が払うか
  4. 配送中の事故は、業者と自分のどちらが責任を持つか
  5. 送る前に、LINEやメールで査定額の目安を教えてもらえるか

最後の「事前査定」は、送料の負担を避けるためにも使えます。アンティーリンクは、LINEやメールで事前査定ができ、送る前に査定額と送料がかかるかどうかを確認できると案内しています。

LINEでの査定の流れや、写真の撮り方は、次の記事にまとめています。

宅配ではなく、持ち込みや出張を選ぶ場合

量が多い、箱が重い、配送が不安という場合は、宅配以外の買取方法もあります。

アンティーリンクは、発送が難しい大型の品物や量が非常に多い場合は、出張買取も行っていると案内しています。福ちゃんは、宅配買取のほかに出張買取と店舗買取を用意しています。

自分の地域にどんな業者があるかは、買取業者一覧で確認できます。

複数社に、まとめて査定を依頼したい方へ

送る前に査定額を比べたいときは、一括見積もりをご利用ください。1社ずつ連絡する手間を減らして、複数社の査定を比べられます。

一括見積もりを依頼する/買取業者一覧を見る

売ったあとの税金が気になる場合は、次の記事もご覧ください。

まとめ

  • 古銭は現金に当たらないので、現金書留にする必要はありません。額面で使える現行通貨や記念硬貨は現金書留が必要です
  • レターパックとスマートレターは、貴金属などの貴重品を送れず、補償もありません
  • ゆうパックと宅急便の補償は30万円までです。高額な場合は、セキュリティサービス(加算420円・損害要償額50万円まで)も選べます
  • 梱包が適当でなかったことが原因の損害は、賠償に応じてもらえない場合があります
  • 返送料や配送中の事故の扱いは、業者によって違います。送る前に確認してください

よくある質問

Q. 古銭はレターパックで送れますか?

A. 日本郵便は、レターパックで現金や貴金属などの貴重品を送ることはできないとしています。補償もありません。金・銀を使った古銭を送るときは、書留にする必要があります。

Q. 古銭を送るのに現金書留は必要ですか?

A. 日本郵便は、古銭や外国通貨は現金に該当しないため、現金書留とする必要はないと案内しています。ただし、現在も使える貨幣や、額面付きの記念硬貨を送る場合は、現金書留が必要です。

Q. ゆうパックで古銭を送ると、いくらまで補償されますか?

A. 補償は最高30万円までの実損額です。30万円を超える内容品を送る場合は、加算料金420円のセキュリティサービスを使えます。損害要償額は50万円まで申し出られますが、内容品の時価を超えることはできません。

Q. 宅配買取で査定に納得できなかったら、返送料はかかりますか?

A. 業者によって違います。アンティーリンクは、キャンセルでも返送料を無料としています。家宝と福ちゃんは、返送を希望する場合は着払い(お客様負担)と案内しています。

Q. 古銭は洗ってから送ったほうがよいですか?

A. アンティーリンクは、洗浄や研磨で価値が下がる場合もあるため、できるだけそのままの状態で送るよう案内しています。

執筆者: 古銭場

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