東京タワーとレインボーブリッジが描かれたカラー千円銀貨をお持ちでしょうか。これは地方自治法施行60周年を記念して発行されているシリーズの1枚で、「東京都」をテーマに発行されたものです。額面は1,000円ですが、実勢相場はプルーフ単体で1万円台〜1万6,000円程度で取引されています。この記事では、この銀貨の基本情報や価格の内訳、偽物との見分け方、高く売るコツを解説します。
地方自治60周年記念千円銀貨(東京都)とは?
地方自治法の施行60周年(昭和22年〈1947年〉施行)を記念し、平成20年(2008年)を起点として47都道府県を題材に順次発行されてきたのがこの記念貨幣シリーズです。東京都分の発行は平成28年(2016年)、申込受付期間は同年5月18日〜6月7日でした。
基本スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発行年 | 平成28年(2016年) |
| 発行枚数 | 10万枚 |
| 額面 | 1,000円 |
| 素材 | 純銀 |
| 量目(重量) | 31.1g |
| 直径 | 40.0mm |
| 仕上げ | カラープルーフ |
表面には東京タワーとレインボーブリッジ、ユリカモメが多彩色で描かれています。裏面はシリーズ共通の図案です。
(出典:造幣局「地方自治法施行60周年記念貨幣 千円銀貨幣」 https://www.mint.go.jp/coin/prefecture/prefecture_1000yen_silver.html )
価格の見方
1. 額面(1,000円)
額面上の価値は1,000円で、銀行での両替・預け入れもその金額に限られます。
2. 素材価値(銀の地金としての価値)
31.1gの純銀を使用しているため、銀相場に応じた地金価値があります。古銭場のコイン詳細データでは、執筆時点の材質価値は約1万1,054円と算出されています(銀相場は日々変動するため、閲覧時点の価格によって前後します)。
3. 希少性・プレミア価値
47都道府県を集めるコンプリート型のシリーズであるうえ、首都・東京都というテーマの人気の高さから、他の都道府県分より高値で取引される傾向があります。
現在の実勢相場
Yahoo!オークションで直近の落札実績(単品プルーフ貨幣セットのみ、複数枚まとめ売りは除く)を確認したところ、実勢レンジはおおむね1万700円〜1万6,500円で、中心帯は1万2,000円〜1万4,500円程度でした。
※他都道府県分とのまとめ売りは単価が把握できないため、この集計からは除外しています。
偽物を見分けるポイント
購入・売却時には次の5点を確認しましょう。
- 重量を量る:正規品は31.1gです。ずれが大きい場合は偽物の疑いがあります。
- 磁石を近づける:純銀は磁石に反応しません。反応する場合は偽物の可能性が高いです。
- 側面のギザを確認する:正規品は造幣局独自の斜めギザ加工が施されています。
- カラー彩色の質を確認する:正規品は発色が均一です。にじんでいる、色数が少ない場合は模造品の可能性があります。
- 付属品を確認する:正規品は専用ケースに収納された状態が基本です。ケースのない裸のコインは来歴の確認が必要です。
自分での判断に自信がなければ、無理をせず古銭・貴金属の専門鑑定業者に相談してみましょう。
高く売る方法
銀行での交換は避ける
銀行の窓口では額面どおり1,000円としてしか扱われないため、実勢相場を踏まえると銀行での両替・預け入れは大きな損失になります。売却する際は古銭・記念貨幣の専門買取業者に相談するのがおすすめです。
売却先による違い
| 売却先 | 想定される評価額の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 銀行での両替・預け入れ | 1,000円(額面のみ) | 貨幣としての価値しか評価されない |
| 貴金属店・質店(一般) | 素材価値ベース(1万円台前半) | 銀の地金価値としては評価されるが、記念貨幣としての希少性は評価されにくい |
| 古銭・記念貨幣専門の買取業者 | 実勢相場に近い評価(1万円台〜1万6,000円程度) | 状態・付属品の有無まで含めて評価してもらえる |
査定額を上げるには、造幣局純正のケースや証明書をなるべく揃えた状態で、実績のある古銭・記念貨幣の専門業者に依頼するのが近道です。複数業者から見積もりを取り、比較してみましょう。大阪府版や青森県版も同じシリーズです。