2002年FIFAワールドカップ記念1万円金貨、この金貨は平成14年(2002年)、日本と韓国で共同開催された「2002 FIFAワールドカップ」を記念して、日本政府が発行した記念金貨です。財務省の記念貨幣一覧によると、販売の申込期間は同年2月26日から3月11日まででした。
今回はそんな2002年FIFAワールドカップ記念1万円金貨の価値と買取相場、見分け方について解説していきます。
2002年FIFAワールドカップ記念1万円金貨とは?
2002年FIFAワールドカップ記念1万円金貨は、平成14年(2002年)のFIFAワールドカップ日韓大会を記念して、日本政府が発行した記念貨幣です。この記念貨幣は、1万円金貨幣・1,000円銀貨幣・500円ニッケル黄銅貨幣(大陸別に複数種類)で構成されています。
1.2002FIFAワールドカップ記念10,000円金貨幣 2.2002FIFAワールドカップ記念1,000円銀貨幣 3.2002FIFAワールドカップ記念500円ニッケル黄銅貨幣(大陸別に複数種)
2002年FIFAワールドカップ記念1万円金貨のデザインは、表面にサッカー選手とストライプ模様があしらわれています。

裏面には、大会エンブレムと桜、虹、サッカーボールが刻まれています。

なお、同時発行された1,000円銀貨幣は純銀でできており、量目31.1g、直径40.0mmです。表面にはトロフィー、裏面には大会エンブレムと桜、韓国の国花であるムクゲ、選手がデザインされており、発売価格は6,000円でした(財務省の記念貨幣一覧より)。500円ニッケル黄銅貨幣は「ヨーロッパ・アフリカ」「アジア・オセアニア」「南北アメリカ」など大陸の組み合わせごとに複数種類が発行されています。
また2002年FIFAワールドカップ記念1万円金貨の側面には、斜めギザが採用されています(財務省資料より)。さらにこの金貨は、収集用に特別な製造方法で仕上げられたプルーフ貨幣です。一般への引換開始日は平成14年5月31日でした(財務省の記念貨幣一覧より)。
2002年FIFAワールドカップ記念1万円金貨の価格の見方
ここで、前提として貨幣の価格の決め方は大きく分けて3つあります。
2002年FIFAワールドカップ記念1万円金貨の額面の価格
1つ目は額面の価格になります。これは要はそのお金に印刷・刻印されている「公式な価値」のことです。例えば、100円玉の額面は100円、500円玉の額面は500円になります。つまり、今回の2002年FIFAワールドカップ記念1万円金貨の額面は1万円です。
2002年FIFAワールドカップ記念1万円金貨の素材の価格
2つ目は素材の価格になります。これはその貨幣に使われている金属そのものの価値のことです。素材の価格の計算式は下記のように計算します。
素材価値(円) = 重さ(g) × 含有率(%) × 金属価格(円/g)
2002年FIFAワールドカップ記念1万円金貨は純金で重さが15.6g、直径は26mmです。古銭場のデータ(記事執筆時点)では、この金貨の素材価格は330,619円と算出されています。これを逆算すると、金の価格はおよそ21,194円/gという計算になります。
15.6g(重さ)×100%(含有量)×21,194円/g(金属価格)=330,626円
つまり、2002年FIFAワールドカップ記念1万円金貨の素材の価格は約33万円だということがここで分かります。金相場は毎日変動するため、査定を受けるタイミングによって金額は前後します。
2002年FIFAワールドカップ記念1万円金貨の希少性の価格
希少性の価格は「どれだけ手に入りにくいか」「どれだけ欲しい人がいるか」によって上乗せされる価値のことです。希少性の価格を測る上で必要な要素としては、発行枚数、現存枚数、人気需要、保存状態、歴史的価値などがあります。これを踏まえた上で、今回の2002年FIFAワールドカップ記念1万円金貨の発行枚数、買取相場、オークションでの取引実績を見ていきます。
※現存枚数は把握不可能、保存状態は1枚ずつ違うため、この2つの要素についてはここでは説明を控えさせて頂きます。
2002年FIFAワールドカップ記念1万円金貨の発行枚数
2002年FIFAワールドカップ記念1万円金貨の総発行枚数は10万枚です(財務省の記念貨幣一覧より)。発行時の販売価格は40,000円でした(財務省資料より)。複数の古銭買取専門店の公表データによると、内訳は金貨単体での販売が5万枚、1,000円銀貨とのセット販売が5万枚です。
2002年FIFAワールドカップ記念1万円金貨の買取相場
古銭場では、買取価格を日々更新している業者のデータをもとに、本日時点の買取参考価格を算出しています。
最高買取参考価格:¥357,118
平均買取参考価格:¥339,944
最低買取参考価格:¥324,680
(2026年7月24日時点の古銭場データより。実際の買取価格は古銭の状態や依頼先の業者によって異なります)
2002年FIFAワールドカップ記念1万円金貨のオークションでの取引実績
人気需要に関しては、ヤフオクなどのオークションサイトを参考にしてもらい、いくらで取引されているのかを確認するのが良いです。
※ただ注意点として、オークションで取引されてる額はその貨幣の平均価格ではないです。その貨幣に傷や汚れがどれだけあるか(保存状態)、鑑定機関の評価があるかによって価格が変動しますので注意して見てください。
では、今回の2002年FIFAワールドカップ記念1万円金貨を例に見ていきましょう。
| 落札日 | 落札価格 | 状態 |
|---|---|---|
| 2026年7月5日 | 367,400円 | プルーフ貨幣セット(31件入札) |
| 2026年5月10日 | 414,000円 | プルーフ貨幣セット(8件入札) |
| 2026年2月13日 | 434,720円 | プルーフ、K24純金15.6g、ケース付(78件入札) |
※Yahoo!オークションの終了済み取引(直近180日間)を参考に作成。落札価格は商品の状態や付属品、落札日によって異なります。同期間中の落札実績は7件確認でき、Yahoo!オークション側の集計では最安356,600円・平均396,431円・最高434,720円でした。
上記のように、この金貨は35万円〜43万円台と比較的活発に取引されており、これまでに紹介した他の記念金貨と比べてもオークションでの取引件数が多い部類に入ります。
2002年FIFAワールドカップ記念1万円金貨の偽物を見分けるポイント
2002年FIFAワールドカップ記念1万円金貨の本物と偽物を見分けるポイントを紹介します。
公式の重量と直径を確認する
2002年FIFAワールドカップ記念1万円金貨の公式な重量は15.6g、直径は26mmです。また、素材には純金(金品位1000、K24・純度99.9%以上)が使用されています。
金貨単体を精密な電子はかりとノギスで測り、重量が公式スペックから外れている(特に軽い)場合は金メッキ品やタングステンコアの偽造品の疑い、直径が26mmからズレている場合も要注意です。
図柄と刻印の細部を確認する
表面には「サッカー選手とストライプ模様」「10000円」「日本国」の文字、裏面には大会エンブレムと桜・虹・サッカーボールが描かれています。エンブレムや選手デザインの彫りが不鮮明・浅い場合は偽造サインです。ルーペなどを使って確認してください。
側面の斜めギザを確認する
2002年FIFAワールドカップ記念1万円金貨の側面には、斜めギザが採用されています(財務省資料より)。ギザの角度や間隔が不均一、途中に継ぎ目がある場合は偽物の疑いがあります。
プルーフ仕上げの状態を確認する
本物は収集用に特別な製造方法で仕上げられたプルーフ貨幣で、鏡面仕上げによる光沢が特徴です。プルーフ面(鏡面部)に細かな加工ムラや彫りの浅さがある場合は要注意です。ただし、経年劣化や保管状態によって本物でも光沢が変化することがあるため、この点だけで断定することはできません。
磁石への反応・付属品を確認する
純金は磁石に反応しない金属です。金貨が磁石に反応する場合は偽造品と判断してよいでしょう。ただし、磁石に付かなければ本物ということではなく、金と比重が近い金属を使った偽造品は磁石だけでは判別できない場合があります。
正規品はブリスターパックまたはプラスチックケース入りで販売されており、ホログラム付きケース仕様です。ケースに傷・変形・ホログラム欠損がある場合は来歴不明品として慎重に扱ってください。
オークションサイト等での個人売買では偽造品リスクが高いため、疑問がある場合は古銭買取専門店または造幣局関連機関での鑑定を推奨します。
2002年FIFAワールドカップ記念1万円金貨を高く売る方法とは?
ここで、こうした記念硬貨を売りたい方へ注意点があります。それは、絶対に銀行で交換してもらわないこと。この2002年FIFAワールドカップ記念1万円金貨は銀行に持っていくと、1万円と交換されます。
理由は、2002年FIFAワールドカップ記念1万円金貨は法定通貨(額面1万円の貨幣)だからです。そのため、銀行では額面どおり1万円として扱われます。
しかし、重要なのはここからです。
今回のこの2002年FIFAワールドカップ記念1万円金貨の発行時の販売価格は40,000円でした。また素材の価格は純金で100%、金で作られています。ということは金価格の推移によって価格は大きく変わるということです。
再度整理すると、2002年FIFAワールドカップ記念1万円金貨は、
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 額面 | 1万円 |
| 発行時の販売価格 | 40,000円 |
| 素材価値 | 約330,619円 |
| 買取参考価格(現在) | 約324,680円〜357,118円 |
つまり、額面や発行当時の価格よりも、現在の素材価値・買取相場のほうがはるかに高いことがここで分かります。特にこの金貨はオークションでの取引実績も多く、35万円台以上での取引例も複数見られます。
なので、もし売却を考えているなら、銀行へ持ち込むのは非常にもったいないです。古銭店や記念貨幣を扱う買取店、オークションなどで査定を受けるほうが高く売れる可能性があります。
古銭場では、複数の買取会社を比較し、お客様に合った買取会社をご紹介しています。まずは各社の無料査定をご利用いただき、査定額やサービス内容を比較してみてください。